うじき:要はさ「政治をやらせたら誰にも負けません」っていう、才能のあるトップの政治家がホントにいない。「おい、おまえらプロだろ?」って。こうやってタイジが動き出してみたら、好む・好まざるに関わらず、”拳を振り上げた状態”にならざる得ない状況なんだよね。さっき「力ずく」って言ったけど、本当は音楽好きって、どっちかって言えば真逆な人間だよ。Love & Peaceだよ。ただ”ハートはアウトロー”であることが大事だよね。つまらない決めごとに対して「つまらない!って普通に言うぜ!歌うぜ!」っていう。しかしそれは、本来の”ロー”が、つまり体制側が保守的で、形だけでもそれなりの体裁を保っていてのこと。今はあっちの”ロー”側が、政治家たちが姑息な手段で、まさしく決めごとを滅茶苦茶にしている。こっち側・本来のアウトローからしたら「おいおい!」って。
佐藤:そうそう。
うじき:「俺らがアウトになれないじゃないか!」って。そっち側がブレブレじゃないかって。体制側がアウト。「えっ?!俺らに真っ当な人の道を説かせるの?」っていう、全然似合わないのに。
うじき:政府がつまらなく、スクエアーにコンサバにやっててくれりゃ、そんなところに俺らの出番はないよ。「四角四面はつまんないぜ!」って、とにかく面白くしなきゃって、変な意地もあったりするのがミュージシャンで(笑)
佐々木:すげぇわかります。
佐藤:あるよね。
うじき:「タイジにここまで言わせるなよな」っていうくらい、今の一部の政治家がおかしいから。特に原発は、これだけ人の手で御せないっていうのがわかってるんだから、まだ続けるっていう思想・哲学、ありとあらゆる理屈をつけたところで別の次元の問題。憲法にしたって、みんなが能書き垂れてられるのは、戦争がないからだよ。
佐藤:その通り。
うじき:人殺しをしながら音楽はできないし、人殺しをしながら芝居は出来ないし、人殺しがあるのに毎晩焼き鳥屋で飲めるのかって。人間としての基本を逸脱しているようなダメな大人が、やれてる気になってしまっているから、主義主張を超えてダメでしょって。
佐藤:去年よりも話さないといけないこと・去年よりも増えた問題ってあるんやけど、今年の「THE SOLAR BUDOKAN」は色んな人に来てもらって、色んな意見を1つにして音楽を楽しみながら、未来の景色をみんなと一緒に観たいですね。
取材:2014.08.07
インタビュー・テキスト:Atsushi Tsuji(辻 敦志) @classic0330