THE STARBEMS インタビュー

8.Dinosaur Boyについて

日高:Dinosaur Jr.風に、ノイズっぽくという”汚し方”が決め手の曲です。”Sweet Nothing Blues”もそうですけど、ライブで鍛えられた分、それが増えて来ましたよね。最初は厳つい方が良いと思って、2ビートで試してたんですけど、結構ムリクリ感があって。”素直に演る”というテーマから、アレンジで汚すことにして、結果、現代のバンドっぽくなりましたね。

越川:オルタナっぽい音の感じを、深めの歪みよりは、Tone Benderでシンプルに弾いた方が良いじゃんっていう。自分たちの中では、1つ新しいものを提示出来たと思うので、今後はバラードの可能性もあるぞという(笑)

9.Vengeance Sea について

日高:これもノイズの美学ということで、西くんが新しいノイズを発明しました。

越川:そうですね。ギターのケーブルジャックに触ると音が鳴るでしょ?そのジャックをドラムのヤツのケツの穴にブチ込んで(笑)

日高:ケツノイズはホントに入ってますからね。

越川:ア◯ルにプラグインしました(笑)歪みのエフェクターを掛けて、初めは指で触ってたんだけど、パンチがなくて。その時にプラグインした音がこれです。

日高:そのあと、音よりも印象深かったのが、ジャックを西くんが臭いを嗅いだら「クッサー」って(笑)

越川:それは仕方ないですよね。お客さんには、臭いまで伝わらないんで(笑)まあ、良いノイズ感を出せたと思います。

日高:あと、こういうリズムは演ってなかったんで。Dビートというか、80年代っぽい感じがノイズも含めたチャレンジでした。

10.Everybody Needs Somebodyについて

日高:これも昔だったらボツ系の曲ですね。「ウォー・ウォー」コーラスも、「そういうわかりやすいパターンってどうだろう?」って思ってた時期もあって、禁じ手にしていたんですよ。でも、今回は入れてみました。確か、ゴスケが言い出したんだよね?

越川:言ってましたね。みんなスルーしてたんですけど(笑)

日高:可哀想だから採用しようと。ゴスケのアイディアが活きてる曲です。

11.Burning Heartについて

日高:これと”Pig Ministry”は大変だったよね。

越川:この2曲は時間掛かりましたね。

日高:俺は基本、リズム好きなんで、リズム隊に関してはオレが組み立てて、あとは西くんに投げて上モノを決めてもらうんですけど、リズム作るのも時間掛かったし、上モノもね?

越川:ベース・ソロがあったりね。

日高:思いついたものを全部試してみて、やっと形になった曲ですね。

越川:ただ、これはそこまでBPMが早くないから 、”Pig Ministry”の苦労と比べるとまだ良かったですね。

12.Pig Ministry について

越川:まず、高地が叩けないという(笑)

日高:レコーディングまで3週間しかない中で、ワンコーラスずつしかデモになかったから、録りながら作りましたね。

越川:「じゃあこれでいきましょう」って構成が決まった次の日に、レコーディングだったんで、練習する時間もなかったし、難産でしたね。

日高:”Burning Heart”とこれは頑張りましたね。

越川:まだライブでも出来ていないんで。

日高:自分たちでもまだ予測がつかない曲ですけど、ライブが楽しみです。

13.Evening Star / Morning Starについて

日高:これはウルトラセブンの最終回ですね。諸星ダンが自分の正体をみんなにバラして、ウルトラの星へ帰っていくイメージです。この曲作ったときは、偶然なんですけど、最後の曲にしようと思って作って。そしたらリハスタで篤が「この曲、最後っぽいですね」って言ったんで即決でしたね。アンヌ隊員に向かって諸星ダンが「明けの明星の横で輝く光が僕だから、そのとき僕は宇宙に帰ったと思ってくれ」ていうセリフを歌詞にしたんですけど……円谷さんありがとうございました! パクったわけではないです(笑)モチーフにしただけです(笑)メロディック・パンクっぽいのが今回の曲ではあまりなかったんで、素直なメロディック感とAメロのラウド感ですね。ラウド寄りでメロディック感があるバンドっていそうでいないんで、今回トライしたかったんですよね……難ちゃん(NAMBA69)とかそうですよね。横でライブ観ててもすごい迫力ですし、3人しかいないけど、掛け合いも3人とは思えない厚みだから、難波くんに負けないように作った曲です。

ーこの紹介頂いたアルバムを引っ提げたツアーが今月末から始まりますね。

日高:曲順とかもまだ全然決めてないんで、旧譜と混ぜるのか、せっかくストーリー感があるから曲順通りやるか迷ってますが、曲順通りにするとメンバー全員死んじゃうんで(笑)織り交ぜつつになると思います。前よりうるさいプラス男臭くなっていくかなと思いますね。ジャケットも含め、女子ウケ悪いんで(笑)

越川:(笑)バリエーションが増えたんで、これまでのライブイメージを変えられるなって思いますね。今までの旧譜でやってきたことをガラリと変えられる。もしかしたら、さっき日高さんが言ったことと逆で、メチャクチャ女子ウケが良くなる風に変えれるかもしれないし。曲自体も育っていくと思いますし、楽しみにしてて欲しいですね。

ー楽曲が増えたことで、純粋にバンドとしても楽しいですよね。

日高:「SA」「KEMURI」とかの先輩バンドはもちろん、後輩バンド達に新譜を渡しても、一様に反応は良いので嬉しいです。対バンもこれから発表になっていきますけど、全リスナーを網羅したいですよね。おじさんのメタル好きでも良いし、10代のストリート・パンク好きでも良い。その両方に”同じ温度と速度”で伝わるアルバムになったと思うので、ライブもそうするつもりです。「自分、歳だからな」って人も、歌ってるのは46歳なんで(笑)オレを超える年齢の人は中々いないかもですけど、幅広く遊びに来て欲しいですね。

越川:46歳がどこまでやれるか観に来て欲しいです(笑)今回、楽曲も増えたのでライブの時間を増やそうと思ってます。後半部分の日高さんに注目ということで。

日高:オレと潤が40越えだから、まずは走り込みから始めます(笑)


取材:2014.11.06
インタビュー・テキスト:Atsushi Tsuji(辻 敦志) @classic0330
photo:Hiromi Morimoto

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