BAROQUE インタビュー

― 今回、再レコーディングされた『何千何万何億の君への想い』にも、その要素を求められたんじゃないでしょうか?

圭:そうですね。作った2013年って1番大変なときだったんですけど、それから5年で2人がどういう風に成長したかが、1番よく分かる曲っていうのはありますね。ちょっと前だと、音楽性的にもだいぶ違うし絶対やってないと思いますけど(笑)、やっぱり2人になってだいぶ変わったんで。結果論なんですけど、今のスタイルでやっても変な感じがしないし、テーマとして冬に出るっていうことと『YOU』がラブソングだっていうことには合いますしね。

― [ BAROQUE TOUR 2018「FALLING FOR // YOU」]のファイナルに届けられるので大いに楽しみにしていただきつつも、来年への期待が膨らむばかりなのですが。
BAROQUE
圭:期待しててください(笑)。まぁ、今年2本の全国ツアーやったことで手応えもあって、それ以上に見えたものあるから、来年はいろんなバンドと一緒にやれたらと思います。いろんな人に観てもらいたいし、観て貰える準備がやっとできたのかなと思ってます。

― それは自分たちに自信があるからこそですね。他のバンドと一緒となると、例えば世界観の違いやそれに派生するオーディエンスの混ざり合いがないなど、億劫になる要素が多いですけど、今のBAROQUEにはそれがないと。

圭:2人になってから時間が掛かりましたけど、やっとファンとの絆ができてきた気がするんです。今までの俺たちって、本当にいろんなことがあって、好き勝手に自分たちがやりたいことだけで突き進んだ時期もあるし、いろいろ脱退問題とか心配かけたこともある。それでも、納得いかないことはやらないっていうスタンスで2人でやってて、初めてファンが求めてることと、俺たちがやりたいことが一致してる気がするんですよ。例えば前作の『AN ETERNITY』の世界観をすごい理解してくれてるけど、昔だったら「何これ?」って感じもあったはずなんです。

― それは言い過ぎですよね(笑)。

圭:けっこう攻めてる曲なので、昔だったら(笑)。特に今は、自分たちの本質的な曲を書いてて、それを本当に求めて来てくれてるんだっていうのが、ツアーを2本周ってみて思いましたね。どうしても、どこかで一方通行になってることがあったと思うんですけど、ファンと自分たちでBAROQUEっていうのがやっとできてきたと思っているので、ファンと一緒に対バンをしたいと思いますね。

怜:俺もステージに上がってて本当に感じますね。ファンとの境界線がないというか。自然に強くなった絆だからこそだと思いますし、自然にそうやって迎えられたらと思いますね。

― 2人になったからこそ、2人の絆が強固であることがファンにも伝わっているんでしょうね。

圭:そうですね。結成し直したに近い状態から、唯一無二のものを作りたいと思って、それを自分たちが表現できるようになるのに3年ぐらい掛かってですね。そこに辿り着くまでに、いろんな人と会って勉強して、本当にすごいミュージシャンの方とやらせてもらって。そういうものを全部吸収して、今の編成が1番ベストになりました。やっとバンドのグルーヴ感もでてきたし、『YOU』もそうですけどこれから出るアルバムの曲たちは表現できなかったと思います。今回の2曲で今までと1番違うのは、ドラムのエディットをしていないことなんです。だからこそ、単調なリズムだけど躍動するし、エディットしてキレイにしてしまうと、それが消されてしまうんですよね。もし2年前にレコーディングをしていたらこうなっていなかったし、グルーヴを知らないままの状態だったと思います。

― エディットすると、そこに宿る魂みたいなものも途切れてしまうのかもしれないですし、多少のズレをはるかに超えるグルーヴを得ることが、BAROQUEにとって必要なものだったんですね。

圭:そう。それ以上のものが今できるから、こうやって曲をパッケージしていかないといけなかったんだなと気づきました。ただ単に言えば欠けてるだけのかもしれないけど、次のアルバムには必要だったんだなと思いますし、時間は掛かりましたけどミュージシャンとしての成長に必要なことでしたね。

― さっきのU2の話じゃないですけど、『YOU』のようにBAROQUEの代表曲を担うであろうシングルの発売と、[ BAROQUE TOUR 2018「FALLING FOR // YOU」]のツアー・ファイナルが同日であることは、やはり期待しかありません。

怜:何度も言うんですけど、本当いい流れで30何本のツアーを周れて、バンドもすごい成長してるし、気持ち的にも良い状態なんです。ファイナルだからって変えるわけじゃないですけど、この日にできることをフルでやろうと思ってます。ステージにあがって「今日はどんな景色になるかな、こういうムードでギターが喋ってるわ、こういう音色で会話をするんだ」とかを楽しんでるから、その一瞬一瞬をみんなと共有したいですね。

圭:怜が言った通り、同じ日がないしファイナルはすごい大事な日なんですけど、その日の空気に従って、なんとなくやろうかなと(笑)。今回の『YOU』『何千何万何億の君への想い』って、割とクリスマスシーズンでラブソング縛りみたいな感じだけど、もちろん今のBAROQUEはそれだけじゃないから。前回の『AN ETERNITY』と『FLOWER OF ROMANCE』とも全然違うし、もっとエグいような面もあれば、もっとマニアックでサイケデリックな面もあるし、そういうのも全部これから作品としても出していくと思うんですけど、それを感じられるライブを楽しみにして欲しいですね。


text Atsushi Tsuji(辻 敦志) @classic0330

『YOU』

2018/12/25 Release

一般流通盤


[DISC 1:CD]
1: YOU
2: YOU [Instrumental Ver.]
[DISC 2 : DVD]
何千何万何億の君への想い 2018 –MUSIC CLIP–
初回限定盤|PGSK-018/019 (CD+DVD) ¥1,800+税 ※紙ジャケット仕様


1: YOU
2: 何千何万何億の君への想い 2018
3: YOU [Instrumental Ver.]
通常盤|PGSK-020 (CD) ¥1,200+税

【会場・通販限定盤】 <数量限定> ※特殊パッケージ仕様


[DISC 1:CD]
1: YOU
2: 何千何万何億の君への想い 2018
3: YOU [Acoustic Ver.]
4: YOU [Instrumental Ver.]
5: 何千何万何億の君への想い 2018 [Instrumental Ver.]
6: AN ETERNITY [LIVE]
7: FLOWER OF ROMANCE [LIVE]
*Live Take at 仙台darwin on September 14, 2018
8: PLAY [LIVE]
9: G I R L [LIVE]
10: BLACK BANE [LIVE]
11: キズナ [LIVE Acoustic Ver.]
*Live Take at ディファ有明on December 25, 2017
[DISC 2 : DVD]
1: 何千何万何億の君への想い 2018 -MUSIC CLIP-
2: BONUS FOOTAGE
【会場・通販限定特典内容】
[DISC 1:CD]
├ Acoustic Ver.
└ ライブ音源全6曲
[DISC 2:DVD]
└ BONUS FOOTAGE
【会場・通販限定盤特典】
ポストカード
PGSK-021/022 (CD+DVD) ¥5,000

BAROQUE TOUR 2018

FALLING FOR // YOU
12月23日(日/祝) 名古屋ReNY limited
OPEN 16:30 / START 17:00 info. SUNDAY FOLK PROMOTION 052-320-9100
12月25日(木) 渋谷ストリームホール
OPEN 18:15 / START 19:00 info. NEXTROAD 03-5114-7444(平日14:00~18:00)
◎チケット発売中
・イープラス http://eplus.jp/baroque18/
・チケットぴあhttp://w.pia.jp/t/baroque-tour18s/
・ローソンチケット http://l-tike.com/baroque-tour18s/

BAROQUE – FLOWER OF ROMANCE (Full ver.)
BAROQUE – AN ETERNITY (Full ver.)
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