故ジョージ・A・ロメロ監督が1973年に手掛けた幻の未発表映画『アミュ ーズメント・パーク』が、半世紀を経て日本初公開となることが決定。本作の公開を記念して同じジョ ージ・A・ロメロ監督作品『ザ・クレイジーズ』(73年)、 『マーティン/呪われた吸血少年』(77年)も劇場公開されることが決定し、両作の予告編と追加場面写真が解禁となった。
1978年に『ゾンビ』を発表し、全世界を恐怖のどん底へ叩き落し、以降の “ゾンビ映画”というジャンルを確立した故ジョージ・A・ロメロ監督。
『ゾンビ』発表以前の1973年に監督した『ザ・クレイジーズ』とは人間を発狂させる細菌兵器の事故による人々の混乱をセミ・ドキュメントタッチな設定と残酷描写を交えながらの狂人、軍人、生存者の手に汗握る三つ巴で描いたパニック・ホラーの傑作。
予告編ではガスマスクと白い化学防護服に身を包み、銃を手にした軍隊が武力で街を隔離するシーンから始まる。
子供たちは怯え、家族は逃げ惑う。 抵抗する人々、銃撃戦、少しエロ、感染地帯となり狂気が満ちた平和だった街が映し出される。
70年代アメリカを感じる古めかしいナレーションとともに、彼らはクレイジーズから逃げられるか?! で締めくくられる。
『ザ・クレイジーズ』に続いてロメロが監督した劇場用映画『マーティン/呪われた吸血少年』は現代を舞台に、人間の血を求める少年(自称84歳) と彼を監視する老人との確執を軸に、ドラキュラに代表される吸血鬼伝説を描いた作品。
ロメロは「自身の手掛けた作品の中で、最も気に入っている」 と公言しており本作にはジョージ・A・ロメロも出演している。
予告編では主人公のマーティンがナビゲーターになり、「普通になりたい」「血を飲まないと死ぬ」と、映像とともに状況を説明する。
“悪魔め”と 罵られながら血を求める。「楽な生き方じゃない」「いつも用心している」 「捕まったことはない」のナレーション、そして警察に追われる。定番のニ ンニク、十字架を突き付けられ「人は理解してくれない」「僕を吸血鬼と呼び、怪物扱いする」、そしてマーティンの姿が一変!「みんなと同じになりたい」「好きでやってるんじゃない」と語る。
最後のタイトルコールのエフェクトにノスタルジーを感じつつ、逆に新しさも感じる作りとなっている。
ザ・クレイジーズ
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
出演:W・G・マクミラン/レイン・キャロル/ハロルド・ウェイン・ジョーンズ
1973年/アメリカ/104分/原題:The Crazies
キングレコード提供 ビーズインターナショナル配給
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シネマカリテほか10月15日(金)よりロードショー
マーティン/呪われた吸血少年
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
特殊メイク:トム・サヴィーニ
出演:ジョン・アンプラス/リンカーン・マーゼル/クリスティーン・フォレスト
フィールドワークス提供 ビーズインターナショナル配給
1978年/アメリカ/96分/原題:Martin ©1977 MKR Group Inc.
シネマカリテほか10月15日(金)よりロードショー
http://garomero.com/
10月15日(金)より、〈東京〉 新宿シネマカリテにてロードショー
以降、〈大阪〉 シネマート心斎橋、 〈愛知〉 名古屋シネマテーク、 〈神奈川〉 横浜シネマリン、 〈沖縄〉 桜坂劇場ほかにて順次、『アミューズメント・パーク』とともに3作公開!