ビー・ジーズとの出会いは「Melody Fair」。子供心に虜になりました。
いきなりの変身!?とも感じたのは「You Should Be Dancing」。
世界中が熱狂した彼らのディスコサウンドの嵐に乗って私も歌っていた曲がありました(笑)
そして兄弟だからこそ奏でることのできる天使の声の如く美しいファルセット。
でも、溢れ出る才能の陰にはやはり苦悩や葛藤があったのですね・・・
彼らとリンクしていた懐かしい時代が蘇りました。
■浅野ゆう子(女優)
学生の頃、ジュークボックスから流れる「ニューヨーク炭鉱の悲劇」や「マサチューセッツ」を聴きながら、コーヒー一杯で時間をつぶしていた。一人で、時には友だちと。彼らの音楽は、正しく、青春の景色の一部として存在した。その後もその時々の景色に、彼らのハーモニーは響いていた。そのハーモニーには光と影が織り込まれていたからこそ、悲しいくらいに美しかったのかもしれないなあ、とそんなことを思いながら映画をみた。
■天辰保文(音楽評論家)
悲しい物語だという印象が強かったんです。でもビー・ジーズについての情報もたくさん入っていて、これまで知らないことも知ることができました。映画の最初の方でバリー・ギブが出てきて、「この作品は僕の思い出で、モーリスやロビンが生きていたら違う思い出を語ったと思う」というシーンがあるんですが、映画の中で、バリーが一人、音楽フェスに出演する場面を見て、結局彼はこうやって一人になってしまったんだなぁとしみじみ思いました。
■トレイシー・ハイド(俳優/『小さな恋のメロディ』主演)
歌声を重ね合わせてきた三兄弟の長兄が、先立った弟たちの記憶とともにひとり音楽に向かい続ける。その寂しさと、彼らの分まで歌い継ぐぞという思いの強さ。バリー・ギブの姿がビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンと重なる。兄弟グループの光と影。美しいハーモニーの裏に潜むドラマに胸が震えた。
■萩原健太(音楽評論家)
大きな起伏に見舞われたビー・ジーズのキャリアの中で、70年代の最盛期へのきっかけを与えたのが何とエリック・クラプトンだったことをこの映画で初めて知りました。特に彼らのファンといえないぼくにとっても発見の多い、とても充実した作品です。
■ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
大変素晴らしいドキュメンタリーです。トレイシー・ハイドさんと同じくこれまで自分がビー・ジーズについて知らなかったことを学ぶことができて、でも最後は少し悲しい。3人の兄弟の性格とか、彼らの人格が絡み合って、ビー・ジーズというグループが出来上がったんだと感じました。
■マーク・レスター(俳優/『小さな恋のメロディ』主演)
映画を観てショックを受けた。
知ってるつもりだった自分が恥ずかしかった。
彼らがこんなにも美しく魅力的だったなんて!!
高度な音楽性。兄弟であったことの意味と苦悩。
宝石のようにきらめく名曲の数々。
登場人物すべてが重要な歴史でありレジェンドなのだ。
うわア~、あと最低でも数回は観なくちゃ。
■湯川れい子(音楽評論・作詞)
ビー・ジーズ 栄光の軌跡
11/25(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかにて公開決定!
監督:フランク・マーシャル 製作:ナイジェル・シンクレア、ジーン・エルファント・フェスタ 脚本:マーク・モンロー
出演:バリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブ、アンディ・ギブ、エリック・クラプトン、ノエル・ギャラガー(オアシス)、ニック・ジョナス(ジョナス・ブラザーズ)、
マーク・ロンソン、クリス・マーティン(コールドプレイ)、ジャスティン・ティンバーレイクほか
2020年/アメリカ/英語/カラー/111分/原題:The Bee Gees: How Can You Mend a Broken Heart/日本語字幕:大渕誉哉/字幕監修:吉田美奈子 配給:STAR CHANNEL MOVIES © 2020 Polygram Entertainment, LLC – All Rights Reserved.
© Chris Walter
■公式サイト: thebeegees-movie.com
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