プッシー・ライオットの4人のメンバーは、W杯決勝戦のピッチに乱入した事件でロシア当局から15日間の拘置を言い渡されている。
拘置の事実は現地時間7月16日に「ピッチフォーク」によってプッシー・ライオットの代理人に確認されている。また、4人のメンバーは今後3年間のスポーツ・イベントへの入場も禁止されるという。
警察官を模した制服に身を包んだ4人のメンバーは、警備員の制止を振り切り、フランス代表とクロアチア代表による決勝戦の後半が行われていたピッチに乱入している。試合は、フランス代表が4対2でクロアチア代表を下している。
4人の乱入者はセキュリティによってピッチの外へ出されることとなったが、プッシー・ライオットはその後すぐに犯行声明を発表して、ロシアにおける人権侵害への抗議のために行動を起こしたことを発表している。
BBCニュースによれば、4人のメンバーには現在、「スポーツ・イベントにおける観戦のルールに違反したこと、及び違法に警察官の制服を着用した」容疑が問われているという。罰金については、それぞれ最大で10,000ロシア・ルーブル(約1万8,000円)と1,500ロシア・ルーブル(約2,700円)が課されるという。
決勝戦に乱入したメンバーは、ニカ・ニクルシナ、オルガ・クラチョワ、オルガ・パークトソワ、ピョートル・ベルズィロフ(2012年に大統領を批判する演説をした罪で投獄されたナジェージダ・トロコンニコワの夫)であることが判明している。
プッシー・ライオットは現地時間7月16日に、グループのソーシャル・メディアへの投稿で4人のメンバーは弁護士と連絡を取ることを禁止されていることを明かしているほか、その後さらなる詳細を投稿している。
それぞれの投稿はこちらから。
The police is still refusing to allow the layer to the pussy riot members who are still in their custody. Officer Subbotin came out and told the lawyer to "come tomorrow and file his complains". The guys are going to spend this night in the police station, most likely.
— 𝖕𝖚𝖘𝖘𝖞 𝖗𝖎𝖔𝖙 (@pussyrrriot) July 15, 2018
乱入者の一人は、クロアチア代表のディフェンダーであるデヤン・ロヴレンによって取り押さえられている。
試合後、デヤン・ロヴレンは報道陣に乱入事件について次のように語っている。「気が動転して、男に掴みかかってしまったんだ。スタジアムから放り出したいと思ったんだよ」