ザ・ビートルズは『アビイ・ロード』50周年記念エディションのリリースを記念して“Here Comes The Sun”の新たなミュージック・ビデオが公開されている。
今回公開されたのはジョージ・ハリスンが手掛けた“Here Comes The Sun”に新たなステレオ・ミックスが加えられたもので、ミュージック・ビデオはザ・ビートルズが名作『アビイ・ロード』をレコーディングしたアビイ・ロード・スタジオの第2スタジオをその曲名の通り朝日で照らすというものになっている。「ビデオの核となっている朝日の映像は、アビイ・ロードの第2スタジオで細心の注意を払って撮影されています」とプレスリリースでは述べられている。
ミュージック・ビデオにはアップルが保有していたアーカイヴ映像や、ポール・マッカートニーによって提供された彼の元妻であるリンダ・マッカートニーが撮影した写真も使用されている。
ザ・ビートルズは本日9月27日に『アビイ・ロード』50周年記念エディションがリリースされている。
50周年記念エディションには、プロデューサーのジャイルズ・マーティンとミキシング・エンジニアのサム・オケルによって、アルバムに収録された17曲がステレオ、ハイレゾ・ステレオ、5.1サラウンド、そしてドルビー・アトモスでミキシングし直され、そのほとんどが未公開である23曲のセッション・レコーディングの音源が収録されている。本作には“Oh! Darling”や“Come Together”の新たなミックスも収録されている。
先日、ザ・ビートルズについてはバンドの最後の日々にあった確執と『アビイ・ロード』の後にアルバムを作ろうと話していたことが分かる、ほとんど聞かれたことのないテープの存在が専門家によって言及されている。
ロック史の専門家であるマーク・ルイソンは『ガーディアン』紙に50年前に行われたミーティングのテープを聞かせており、それはバンドのメンバーが言い争うものとなっている。『アビイ・ロード』を完成させた後、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンはサヴィル・ロウにあったアップルの事務所でミーティングを行っている。
「このアルバムまではジョージの曲はそこまでよくないと思っていたんだ」とポール・マッカートニーはテープの中で語っている。ジョージ・ハリスンはそれに次のように応じている。「それは趣味の問題だよ。時間を経て、みんなも僕の曲を気に入ってくれるようになったわけだからね」