System Of A DownのJohn Dolmayan、新作の遅れは自分の手に負えないと語る

System Of A Down

システム・オブ・ア・ダウンのドラマーであるジョン・ドルマヤンは待望されているバンドの新曲のリリースが遅れていることについて自分の手に負える問題ではないと語っている。

システム・オブ・ア・ダウンの現時点での最新作は2005年発表の『メズマライズ』、『ヒプノタイズ』となっており、2011年の再結成以降、何度かスタジオには入る機会はあったものの新曲は発表されていない。2018年に新作に取り組んでいると報じられたが、クリエイティヴ面での相違で暗礁に乗り上げている。

今回、ジョン・ドルマヤンは『ケラング!』誌のインタヴューに応じて、システム・オブ・ア・ダウンとしての新曲のリリースが遅れていることについて改めて言及している。「残念ながら、僕にどうこうできる問題ではないんだ。僕は2007年にアルバムを作りたいと思っていたし、2009年にも、2012年にも、2015年にも、そして2018年にもそう思っていた。僕次第で決まるなら、僕らはとうにアルバムに取り組んでいたよ」と彼は語っている。

「僕らの音楽を作りたいという思いが一致していたなら、アルバムを作るのを止める理由なんてないわけだけど、どんな理由であれ、必ずしも全員が僕と同じ考えを共有しているわけではないんだ」

ジョン・ドルマヤンは次のように続けている。「これは前にも言ったことだけど、こういう問題に直面した時には自分たちのエゴを脇に置いておかなければならないんだよ。一緒にバンドを始めた頃は、俺たちの誰1人としてお金を持っていなくて、それを稼ぐためにやっていたんだ。お金が欲しかったわけではなくて、自分たちのやっていたことに情熱を持って取り組んでいたんだよ。キャリアを作るためにやっていたんだ。生きるためのお金を稼ぐためだったり、それで億万長者になるため、アーティストとして生計を立てられるようになることを目指していた」

「僕らの多くが犯す過ちとして、自分についてのハイプを信じ過ぎてしまうというのがあって、自分がいかに素晴らしくて、やることなすことが金に変わると思い始めてしまうということがある。インスタグラムでファンの意見に耳を傾ければ、おかしくなってしまうわけでさ。大部分の人たちが自分のことを称賛してくれる一方で、自分をけなしてくるような人たちもいるわけだからね。一度たりとも自分のことだけを信じるようになってしまえば、そこでおしまいだし、そこから持ち直すことはできないんだ」

彼は最近になって新作のリリースや再結成が実現した同世代のバンドに言及しながら次のように続けている。「どんな理由であれ、システム・オブ・ア・ダウンはそういう点ではとてもうまくやってきた。けど、それは僕らに限った話じゃない。バンドで言えば、トゥールだってずっとうまくやってきているし、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンだってそうだ」

ジョン・ドルマヤンは続けて、システム・オブ・ア・ダウンのメンバーのそれぞれがこれまでサイド・プロジェクトとして取り組んできた作品はいずれもバンドの作品に比べれば「平凡」だとした上で、そうした気付きがバンドとして共作しようという考えにつながると思うかという質問に次のように答えている。

「これが現実だからね。一緒にやろうという考えに至らずに、自分のやり方から外へ出ることができないんだ」と彼は応じている。「もしかしたら、20前の出来事に立腹しているのかもしれないし、腹を立てるために別の理由を探そうとしているのかもしれない」

「いずれにせよ、それが今の状態なんだ。どこかの時点で、次へ行こうと思うわけだからね。女性と付き合う時だって、その人と恋に落ちて、結婚したいと思っていても、相手がそう思っていなかったとしたら、次に進まないといけないだろ」

システム・オブ・ア・ダウンは今年のイギリスのダウンロード・フェスティバルでヘッドライナーを務めることが決定している。

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