システム・オブ・ア・ダウンのドラマーであるジョン・ドルマヤンは新作を15年出せていないバンドの現状について「愚か」だと語っている。
システム・オブ・ア・ダウンが最後にリリースしたアルバムは2005年発表の『メズマライズ』と『ヒプノタイズ』となっている。
2011年の活動再開以降、何度かスタジオに入っているシステム・オブ・ア・ダウンだが、新曲は発表されていない。2018年にシステム・オブ・ア・ダウンはリリースがないことについてクリエイティヴ面での違いが原因だと語っている。
ソロ・プロジェクト、ジーズ・グレイ・メンのプロモーションのためにラジオ局KLOSの『ウィップラッシュ』に出演したジョン・ドルマヤンはバンドの現状について次のように語っている。「3年か4年ごとにアルバムを出していたら、システム・オブ・ア・ダウンとして目覚ましい成長と表現をできていたと思うよ」
「そうしたポテンシャルを活かせなかったこと、そして多分これからもないことが自分としては悲しいんだ。今、アルバムを出したとしても何もしなかった年月は取り戻せないからね。他のメンバーにその話をしても、そんな風には考えないと思う。別に彼らもさぼっていたわけじゃないからね」
彼は次のように続けている。「結局、このソロ・アルバム『ジーズ・グレイ・メン』みたいに自分1人でやったとしても他の3人の力は借りられないわけでさ。俺が慣れ親しんできたサウンドや曲のクオリティー、作曲のスタイル、詞の内容なんかを進化させるという点で彼らは本当にすごかったんだ。全員がシステム・オブ・ア・ダウンにユニークなものを持ち込んでいたんだよ。もちろん、自分のプロジェクトをやる時は最善を尽くすわけだけど、バンドで一緒にいた他の3人の力を借りられるわけじゃないからね。ソロ・プロジェクトのほうが面白くないのはだからだよね。1人1人が出したものにもポジティヴな反応やいいコメントもあるけど、一緒にやったものと較べると見劣りするんだ」
「どうでもいいけどさ。俺の力でどうにかなることじゃないからね」と彼は続けている。「俺のバンドは愚かなんだ。そして、これからも愚かであり続けると思うよ。でも、俺たちだけでもないからね。トゥールも長い間愚かだったし、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンもしばらく沈黙していたわけだからね」
昨年12月、サージ・タンキアンは未発表音源をファンと共有したいと語っていた。サージ・タンキアンはその考えに乗り気でありつつも、他のメンバーもそうかは分からいことを示唆している。
「システム・オブ・ア・ダウンの未発表曲かい?」とサージ・タンキアンは自身の「パトレオン」のページでファンに応じている。
彼は次のように続けている。「なるほど。大賛成だね。他のみんなを説得してくれよ」
システム・オブ・ア・ダウンは6月に開催予定だったダウンロード・フェスティバルでヘッドライナーを務める予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止されている。