新感覚 SF エンターテイメント『カオス・ウォーキング』が11月12日(金)よりTOHO シネマズ 日比谷ほかにて全国公開、本編映像”妄想キスシーン”編を解禁した。
本作において、重要な事象でありキーワードとなるのが、思考が外部に漏れ出る“ノイズ”だ。今回解禁する本編映像は、地球から〈ニュー・ワールド〉にやってきたヴァイオラが自らの生い立ちと、〈ニュー・ワールド〉にやってきた理由をトッドに告白する場面。
雨のそぼ降る雨宿りの中で二人きり。心を開いたヴァイオラの姿にトッドは愛しさ止まらず。地球だろうが惑星だろうが、恋する男の心中は万国共通であるとわかる胸キュンシーンになっている。
ヴァイオラはトッドに対して心の鎧を脱ぎ捨てたかのように「両親は死んだの。新世界を見ることなく病気で。私は約束したの。よりよい暮らしを見つけると」と胸の内を明かす。その背景と心境に共鳴したトッドは「孤独だ。僕と同じ」と“ノイズ”で反応。悲しくも美しいヴァイオラの横顔に見惚れてしまう。二人きりの雨宿り。そぼ降る雨の音が、世界を閉ざすかのように二人の胸に迫ってくる。恋落ちのシチュエーションは完璧だ。
ヴァイオラはおもむろにトッドの瞳をのぞき込み、ごく自然な流れでトッドの唇に情熱的なキスをする。うぶいトッドにとっては、初恋ファーストキスである。
ところが「なにしてるの?」の一喝ボイス。目の前にあるのはキスを迫ったヴァイオラの顔ではなく、怪訝な表情でトッドを見るヴァイオラのクールフェイスだった。それもそのはず、あの情熱的なキスは現実の出来事ではなく、トッドの妄想から生まれた“ノイズ”の仕業であったのだ。
突然の事態にビックリ仰天のトッドは「ごめん、今のは…」と大混乱&赤っ恥ながらも自分を落ち着かせようと必死に自己紹介文を脳内再生。しかしパニックになりすぎてそれも“ノイズ”によってヴァイオラに丸聞こえ。トッドは「どうしたのかな、ええっと…。行くよ!」と愛犬のマンチーとそそくさと退散するのだが、尾を引くように響き渡るのは「僕はトッド・ヒューイット」という自己紹介“ノイズ”の声であった…。
ウブ系トムホによる、初恋ならではの甘酸っぱさの詰まった名シーン。ノイズは全思春期男子の味方です。
カオス・ウォーキング
出演:トム・ホランド、デイジー・リドリー、マッツ・ミケルセン、デミアン・ビチル、シンシア・エリヴォ、ニック・ジョナス、デヴィッド・オイェロウォ
原作:『心のナイフ』〈混沌(カオス)の叫び1〉パトリック・ネス著(東京創元社) 脚本:パトリック・ネス&クリストファー・フォード 監督:ダグ・リーマン
【原題】CHAOS WALKING/2021年/アメリカ・カナダ・香港/英語/109分/ドルビーデジタル/カラー/スコープ/G/字幕翻訳:大西公子
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ cw-movie.jp
© 2021 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved