U2は来週開催されるグラミー賞授賞式でラスベガスのスフィアから生中継のパフォーマンスを行うことが決定している。
これは昨年の9月から『アクトン・ベイビー』の全曲披露公演が行われているラスベガスのスフィアから初の公式生中継となり、U2の公演は3月2日まで行われる。第66回グラミー賞授賞式は2024年2月4日にロサンゼルスのクリプト・コム・アリーナで開催され、トレヴァー・ノアが司会を務める。グラミー賞の候補作品は昨年11月に発表されており、シザが最多9部門でノミネートされている。最優秀レコード賞はシザのほか、テイラー・スウィフト、オリヴィア・ロドリゴ、ボーイジーニアス、マイリー・サイラス、ジョン・バティステ、ヴィクトリア・モネ、ビリー・アイリッシュによって争われる。
U2のほか、グラミー賞授賞式ではオリヴィア・ロドリゴ、ビリー・アイリッシュ、デュア・リパ、ビリー・ジョエル、トラヴィス・スコット、バーナ・ボーイ、ルーク・コムズがパフォーマンスを行うことが決定している。
U2は1月26日に『アクトン・ベイビー』のドルビーアトモス配信もスタートしており、それに伴ってスフィア公演より“Even Better Than The Real Thing”のライヴ映像も公開されている。
U2は新作に取り組んでいると言われて、フロントマンであるボノは昨年11月に新作は首の手術でラスベガスのスフィア公演を休んでいるドラマーのラリー・マレン・ジュニアの容態とも「結びついている」と語っている。
当時、ベーシストのアダム・クレイトンは次のように語っている。「僕も含めてバンドの誰もが観客はすごく悲しむだろうし、ラリーのことが恋しくなるだろうことは分かっているよ。彼は復帰を望んでいるし、長いキャリアでドラムを続けていきたいと思っているから、怪我の手当てをしているんだよ」
新作についてボノは「大きなコーラス」のある「理屈を超えたギター・アルバム」と語っている。
先日、ライヴ会場のスフィアのロンドン版については不動産業者によって計画が取り下げられたと報じられており、「ライバル陣営との政争の具」になってしまったと事業者は述べている。
マディソン・スクウェア・ガーデン・エンタテインメント・グループは「スフィアの画期的なテクノロジーとそれによって生み出されるはずだった何千もの高賃金の雇用がもたらされない」ことに「がっかりしている」と述べている。
昨年11月、ラスベガスのスフィアは9月29日のオープンから9840万ドルの損失を出していることも報じられている。