U2のフロントマンであるボノはインヘイラーのフロントマンである息子のイライジャ・ヒューソンとの関係について語り、父親が有名なロックスターであることを「気にしていない」と語っている。
ボノはアメリカのテレビ番組『ジミー・キンメル・ライヴ!』に出演して、息子がカリフォルニア州にあるジョシュア・ツリー国立公園にキャンプに行くことを父親に伝えていなかった時のことを尋ねられている。
「子どもたちは奔放なんだよ」とボノは語っている。「それは一番下のジョンの話なんだけどね。彼は兄弟でも一番賢いんだ。でも、『父さんたちに『ヨシュア・ツリー』というアルバムがあるのは知っているだろ?』と言ったら、『今度そこに行くんだ』と言っていたんだよ」
ボノはその後、長男のイライジャ・ヒューソンについても語っている。「彼はインヘイラーというバンドにいるんだ。素晴らしいんだよ。父親が有名だとかそういう事実は気にしていないんだ。本当に気にしないんだよ」
ボノはイライジャ・ヒューソンとの関係が自分の父親との関係とは異なるものであることを認めている。「(父親が有名でも)全然うまくやっているんだ」
「彼の最新作に“All I Got Is You”という曲があるんだけど、『イライジャ、U2に“All I Want Is You”という有名な曲があるのは知っているだろ。同じように高校の同級生とのバンドで、3オクターヴの音域があることを比較されたりすることを心配しないのか?』と言ったら、『全然』と言っていたんだよね」
ボノは次のような冗談で締めくくっている。「子どもたちには『アドバイスの素晴らしいところは、そんなもの聞かなくてもいいというところだ』と言っていたんだけど、本当に聞いてくれなかったんだよ」
先日、イライジャ・ヒューソンは父親であるU2のボノから受けたアドバイスについて語り、有名な親を持つことでバンドにチャンスが与えられるという見られ方について語っている。
「正直に言うと、もっとアドバイスをもらいたかったよ」とイライジャ・ヒューソンは振り返っている。「父に言ってもらった最高のアドバイスはよく親なら言ってくれるようなものだった。『チャンスを逃さないで。今がその時だ。集中して、全力投球するんだ』ってね」
「みんなが失敗を期待していたり、優遇されるんだろと思い込んでいるところは間違いなくあるよね」とイライジャ・ヒューソンは説明している。「有利なところは確かにあったけれど、でも、そのおかげで恩恵を受けていると思われたくなかったから、懸命に取り組むことになったんだ」
イライジャ・ヒューソンは2019年の『NME』のインタヴューでも次のように語っている。「いつも訊かれるのは父から音楽やソングライティングでいいアドバイスはありましたか、というものなんだけど、正直な事実としてはないんだ」とイライジャ・ヒューソンは語っている。「父は成功したバンドだけど、ソングライティングに関してはまったく違う意見を持っているんだよ」
その影響についてイライジャ・ヒューソンは次のように続けている。「自分たちで証明しなきゃいけないと思っている。いいパフォーマンスをしたいと思うようになった。トイレでも演奏して、狂ったようなツアーもやって、自分たちで証明しなきゃいけない。僕らが最低だったら、話もしてくれなくなるだろうしね」