ナイン・インチ・ネイルズは映画やドラマの作曲家が出演する新たなフェスティバルを発表している。
ナイン・インチ・ネイルズは日本時間5月14日にソーシャル・メディアで「フューチャー・ルインズ」という言葉と共に新たな発表を予告していた。
今回、この種としては初開催となるフェスティバルの詳細が発表されている。フェスティバルはトレント・レズナーとアッティカス・ロスがキュレーションを手掛けるもので、ライヴ・ネイションが運営を手掛け、世界で最も影響力のある映画やドラマの作曲家たちがスクリーンの裏側からステージに登場することになるという。
フェスティバルは11月8日にロサンゼルスの乗馬センターで3ステージ制で開催される。
フェスティバルはこれまで聴いたことのないような環境に映画やドラマの音楽が持ち込まれる没入型体験になるとのことで、アーティストは「エレクトロニック・セットからライヴ・バンド、オーケストラまで、観客のために作品を再解釈して、大きなスウィングを見せる」ことになると説明されている。
トレント・レズナーとアッティカス・ロスはナイン・インチ・ネイルズの活動と共にこれまで映画の音楽を手掛けてきた輝かしい経歴があり、ドラマ『ウォッチメン』、映画『ゴーン・ガール』、『ドラゴン・タトゥーの女』、『ソーシャル・ネットワーク』、『ソウルフル・ワールド』などの音楽を担当している。
フューチャー・ルインズ・フェスティバルについてトレント・レズナーは「文字通り、音楽で観客に感動を与えることにかけては世界最高の人たちに、興味深いライヴの場で新しいストーリーを語る機会を与えるもの」と語っている。
トレント・レズナーは次のように続けている。「ヘッドライナーはいないし、ヒエラルキーもない。これは、もう二度と観ることができないかもしれないことをやってくれる才人による豪華ラインナップなんだ」
ラインナップにはダニー・エルフマン、ジョン・カーペンター、ヒドゥル・グドナドッティル、クリストバル・タピア・デ・ヴィアー、カイル・ディクソン、マイケル・スタインのほか、クエストラヴも含まれている。
今年1月、ナイン・インチ・ネイルズは「ピール・イット・バック」と題した大規模なヨーロッパ&北米ツアーを行うことを発表している。
ナイン・インチ・ネイルズがライヴを行うのは2022年以来となっており、ツアーは6月15日にダブリンの3アリーナで行われる公演から始まり、マンチェスターのコープ・ライヴ公演、ロンドンのO2アリーナ公演がそれに続くこととなる。ツアーはボーイズ・ノイズがサポート・アクトを務める。
昨年12月、トレント・レズナーはインタヴューで新曲に取り組んでいることを明かしている。「運転席に戻る準備はできているよ」
ナイン・インチ・ネイルズは2018年発表のアルバム『バッド・ウィッチ』に続くアンビエントのダブル・アルバム『ゴースツ V-VI』を2020年にサプライズでリリースしている。