“Hang on Sloopy”や“Rock and Roll Hootchie Koo”といったヒット曲で知られるリック・デリンジャーが亡くなった。享年77歳だった。
訃報は妻のジェンダ・デリンジャーによって『TMZ』を通して発表されており、リック・デリンジャーは医療機関を経て、生命維持装置を外されて、現地時間5月26日にフロリダ州の病院で穏やかに亡くなったという。
面倒をみていたトニー・ウィルソンはリック・デリンジャーが数ヶ月前に三重バイパス手術を受けた後、元気にしていたが、月曜日の夜に 「ある種のショック状態」に陥ったと述べている。
リチャード・デリンジャーとしてオハイオ州セリーナで生まれたリック・デリンジャーは60年代前半にリック&ザ・レイダースを結成して、後にザ・マッコイズとして知られるようになり、1965年に“Hang on Sloopy”で大ヒットを飛ばしている。
1969年にザ・マッコイズを解散した後はリック・デリンジャーと兄弟のランディはエドガー・ウィンターのバンドに加入し、1973年発表のヒット曲“Frankenstein”をプロデュースしている。
リック・デリンジャーはソロ・キャリアにも乗り出し、自身の名義やバンドのデリンジャー名義でアルバムをリリースしている。“Rock and Roll, Hoochie Koo”は大ヒットとなり、映画『バッド・チューニング』やドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』でも使われている。
リック・デリンジャーはギタリストとしての需要も高く、バーブラ・ストライサンド、スティーリー・ダン、シンディ・ローパー、ボニー・タイラーの作品に参加している。
リック・デリンジャーはウィアード・アル・ヤンコビックによる最初の6枚のアルバムもプロデュースしており、“Eat It”でグラミー賞を受賞している。