U2のフロントマンであるボノはジョー・ローガンのポッドキャストでイーロン・マスクと米国政府による国際援助の削減を批判している。
ボノはドキュメンタリー作品『ボノ:ストーリーズ・オブ・サレンダー』がアップルTV+で配信開始となった5月30日に『ジョー・ローガン・エクスペリエンス』に出演している。
3時間に及ぶ会話の中でボノはドナルド・トランプ政権を批判しており、特にアメリカ国際開発庁の解体を主導することになった政府効率化省の名前を挙げている。
何十年にもわたって人道支援運動に携わってきたボノは30万人以上の死者が出るだろうというボストン大学の研究試算を引用している。
「ボートや倉庫で5万トンの食糧が腐っているんだ」とボノは語っている。「そのコードを知っており、援助の配給を担当していた人々が解雇された。これはアメリカらしいことじゃないよね」
ジョー・ローガンのポッドキャストは2024年の大統領選挙直前にドナルド・トランプ大統領をゲストに迎えたり、イーロン・マスクを定期的にインタヴュイーに迎え、政治議論の中心的役割を担うこととなってきた。ジョー・ローガンはドナルド・トランプ大統領を支持することを正式に表明しており、カマラ・ハリス元副大統領も番組に出演させようとしたが、実現には至っていない。
ボノの発言にはイーロン・マスクがすぐに反応を示しており、「なんて嘘つきで、バカなんだ」として、アメリカ国際開発庁の解体によって「ゼロ人が亡くなった」と述べている。
イーロン・マスクは「『サウス・パーク』はボノを世界で最も最低な奴と風刺していたが、彼らは正しかった」とも述べている。
ドキュメンタリー作品『ボノ:ストーリーズ・オブ・サレンダー』は2023年にニューヨークのビーコン・シアターで行われたソロによる削ぎ落とされたパフォーマンスを収録したもので、2022年刊行の回想録『SURRENDER 40の歌、ひとつの物語』の朗読シーンも含まれている。